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FIELD NOTE 04

GA4連携

QRコード効果測定ガイド

QRコードをGA4で計測する方法。UTM設計からレポート確認まで

QRコード経由のアクセスをGA4で判別するUTMパラメータの付け方、命名例、トラフィック獲得レポートの見方を解説。スキャン数との違いも整理します。

執筆・検証:磯江 亮太約12分

30秒で分かる結論

QRコード経由の訪問をGA4で分けるには、QRコードへ入れる遷移先URLに utm_source・utm_medium・utm_campaign を付けます。GA4ではサイト到着後のセッションやキーイベントを確認できますが、QRが開かれた回数そのものとは一致しないため、スキャン計測とは役割を分けます。

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GA4が測るのは、QRの読み取りではなくサイト到着後

カメラがQRコードを認識した回数はGA4へ届きません。Googleタグが動くページへ到着して、初めてGA4のデータになります。

QRコードをGA4で計測する、という表現には2つの異なる数字が混ざりがちです。GA4が直接収集するのは、遷移先Webサイトで発生した page_view、セッション、イベントなどです。スマートフォンのカメラでQRコードを認識した瞬間や、紙面を見ただけの人は計測しません。

QR経由だけをレポートで分けるには、遷移先URLへUTMキャンペーンパラメータを追加します。ユーザーがUTM付きURLへ到着すると、その値がGA4へ渡り、トラフィック獲得レポートで参照元・メディア・キャンペーンとして確認できます。

WHAT GA4 SEES

行動GA4で直接測れるか主な確認方法
紙面を見た測れない調査・推計など別手段
カメラがQRを認識した測れないQR計測URLでも、リンクが開かれる前は測れない
QRのリンクを開いた到着ページでタグが動けば測れるGA4のセッション・page_view
計測URLへアクセスしたGA4とは別に測れるダイナミックQRの中継ログ
フォームを送信したイベント実装後に測れるイベント・キーイベント
店舗で購入した自動では測れない注文データ、会員・クーポン連携など
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QRコード用URLへ、3つの基本UTMを付ける

utm_source・utm_medium・utm_campaignを基本セットにし、紙面や場所の違いはutm_contentで分けます。

Googleの公式案内では、カスタムURLに utm_sourceutm_mediumutm_campaign を使用するよう示されています。QR施策にも同じ仕組みを使えます。ただし、QR専用の公式な値はないため、次の例は社内ルールの一案です。

EXAMPLE URL

https://example.jp/summer?utm_source=flyer&utm_medium=qr_code&utm_campaign=summer_2026&utm_content=shinjuku_a

UTM FIELD DESIGN — 社内ルール例

パラメータこの例で表すもの
utm_sourceflyer流入元となる販促物の種類
utm_mediumqr_codeアクセス方法がQRコードであること
utm_campaignsummer_2026施策全体の共通名
utm_contentshinjuku_a配布場所・紙面Aなどの差分
utm_idsmr26費用データ連携などで使うキャンペーンID(必要な場合)

URLの作り方

  1. 01

    自社サイトの最終URLを決める

    スマートフォンで表示でき、Googleタグが動いているページを選びます。短縮URLではなく、到着させたい正規のURLから始めます。
  2. 02

    UTM命名表を先に埋める

    source・medium・campaign・contentを、QR管理名と同じ行へ記録します。手入力の揺れを防ぎます。
  3. 03

    Campaign URL BuilderなどでURLを作る

    Googleが案内するURL生成ツールを使うか、仕様に沿ってクエリを追加します。日本語や記号は適切にURLエンコードします。
  4. 04

    UTM付きURLをQRの遷移先へ設定する

    静的QRならそのURLを直接格納し、ダイナミックQRなら管理画面の転送先として登録します。
  5. 05

    実機で到着URLを確認する

    転送後もUTMが残り、目的ページが開き、GA4のリアルタイム表示などへ届くことを確認します。
03

UTM命名は、意味より一貫性を優先する

GA4は Summer、summer、summer_2026 を別の値として扱います。後から直せない過去データを、最初から散らさないことが重要です。

  • 小文字に統一:Flyerflyer を混在させない。
  • 区切りを統一:スペースを避け、summer_2026 のようにアンダースコア等を固定する。
  • 役割を固定:場所をcontentへ入れると決めたら、別案件でもsourceへ移さない。
  • 人が変わっても読める:a1 だけで済ませず、対応表を必ず残す。
  • 値を使い回さない:同じキャンペーン名を毎年再利用せず、年や期を入れる。
  • 個人情報を入れない:氏名、メールアドレス、電話番号、会員IDなどをUTMへ含めない。

「qr_code」はGoogle公式の標準mediumではない

上の utm_medium=qr_code は、QR流入を人が見て識別しやすくする社内ルール例です。GA4のデフォルトチャネルグループには固定の分類ルールがあり、独自mediumがどのルールにも一致しない場合、チャネルは「Unassigned(未割り当て)」になる可能性があります。

これはUTMデータが消えたという意味ではありません。まず「セッションの参照元 / メディア」や「セッションキャンペーン」で値を確認します。チャネル単位で「Offline QR」へまとめたい場合は、sourceまたはmediumの条件でカスタムチャネルグループを作成します。

04

GA4のトラフィック獲得レポートで確認する

新規ユーザーの最初の流入ではなく、今回のQRセッションを見るため、まずトラフィック獲得を使います。

  1. 01

    最初のテストはリアルタイムで見る

    自分のスマートフォンでQRを開き、リアルタイムレポートやDebugViewなどで到着を確認します。通常レポートへの反映を待つ前に、タグが動くかを切り分けます。
  2. 02

    レポート → 集客 → トラフィック獲得を開く

    GA4の画面名称は更新されることがありますが、セッション単位の流入を確認するレポートを選びます。
  3. 03

    セッションの参照元 / メディアを選ぶ

    例なら flyer / qr_code の行を探します。検索欄やフィルタで絞り込みます。
  4. 04

    セッションキャンペーンを確認する

    summer_2026 が入り、意図した期間のセッションが集まっているか見ます。
  5. 05

    紙面差は手動広告コンテンツで見る

    utm_contentの値は「セッションの手動広告コンテンツ」などのディメンションで確認します。レポートへ副ディメンションを追加するか、探索で組み合わせます。
  6. 06

    成果イベントと並べる

    フォーム送信、予約完了、購入などをイベントとして実装し、重要なものをキーイベントに設定して、セッションやエンゲージメントと一緒に比較します。

REPORT READING EXAMPLE

utm_contentセッションフォーム開始送信完了セッション→完了
shinjuku_a1022287.8%
yokohama_b71251216.9%

上は読み方を示す架空データです。セッション数は新宿Aが多い一方、完了率は横浜Bが高い、という違いが見えます。配布数・費用と結合すれば、入口の量、サイト内の効率、獲得単価を別々に判断できます。

05

QRのスキャン数とGA4セッションが一致しない理由

数字が違うこと自体は異常ではありません。2つのツールが記録する地点と条件が違います。

WHY NUMBERS DIFFER

状況QR側GA4側
中継URLは開いたが、到着前に閉じたアクセスとして残る場合があるタグが動かず残らない場合がある
広告ブロック・同意拒否・JavaScript無効サーバーログは残る場合がある計測が制限・欠落する場合がある
同じ人が短時間に何度も開いた複数アクセスとして残り得る1セッションへまとまる場合がある
UTMが転送途中で消えたQR別アクセスは残るdirect / noneなど別分類になり得る
自社タグのない外部ページへ遷移中継アクセスは残る自社GA4には入らない
プレビューや自動アクセスサービス仕様によって数える場合があるページ上でタグが動く条件により異なる

direct / noneに入る時の確認順

  • QRコードへ入れた元URLにUTMが付いているか。
  • ダイナミックQRの転送後URLにもUTMが残っているか。
  • 途中の短縮URLや別ドメイン転送でクエリ文字列を落としていないか。
  • 遷移先ページに正しい測定IDのGoogleタグがあるか。
  • レポートで「ユーザーの最初の参照元」ではなく「セッションの参照元」を見ているか。
  • テスト端末の同意設定や広告ブロックで計測が止まっていないか。
06

CodeLytics・GA4・業務データを、役割でつなぐ

CodeLyticsは紙の入口、GA4はサイト内行動、業務データは成果。共通の命名で3つを結びます。

MEASUREMENT STACK

道具主に測る地点代表指標共通キー
CodeLyticsQR計測URLへの入口QR別スキャン、日時、推定地域、端末QR管理名
GA4遷移先サイト内セッション、閲覧、イベント、キーイベントutm_campaign / utm_content
CRM・予約・注文問い合わせ・購入後獲得件数、売上、粗利キャンペーン名、クーポン、注文属性

CodeLyticsの「新宿_A」とGA4の utm_content=shinjuku_a を対応表で結べば、入口120アクセスのうちGA4へ102セッション到着し、8件が送信完了した、という流れを作れます。さらにCRMで成約3件を確認すれば、入口から事業成果まで分けて説明できます。

CodeLyticsだけで購入を測ったり、GA4だけでカメラの読み取り回数を推定したりせず、それぞれの観測地点へ任せます。入口の数字の定義と限界はQRコードの効果測定とは、チラシ全体の反応率やCPAはチラシの効果測定も参照してください。

本文は上記の公開情報とCodeLyticsの実装仕様を照合して作成しています。各サービスの画面・仕様は変更される場合があります。

読んだ知識を、実際の1スキャンへ。

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